3月27日、京都府庁の旧本館中庭から平安女学院の北側を通って京都御苑北端、旧近衛邸跡まで枝垂れ桜を三カ所見て歩きました
いずれも知る人ぞしる、絶世の美女ばかりです。
大きく華やか、座っている場所も皆曰く有り。
下立売通釜座の京都府庁の真ん中に建っている本館は、いまや國の重要文化財です。
ロの字型プラン二階建てのその中庭には種類の違ったt数本の桜が植わっていて、いずれも大きななもの。
現在中央の枝垂れと東南隅の紅枝垂れが咲き誇っています。
そこを出て下立売を東へ、烏丸まで行くと南側は平安女学院。
烏丸の角にこれ又重要文化財の聖アグネス教会の煉瓦積みの塔があり、反対側は巨大なお屋敷です。
長屋門があって門番小屋が横にある本格的な邸、もちろん京都ですから武家屋敷ではありませんが、まあ大名までは行かずとも大身の旗本邸くらいはありましょうか。
そこの烏丸側唐破風の正門脇に、これまた凄い枝垂れが二本ばかりあるのです。
このお屋敷、昔からあって一体なんだろうと思っていたら、この間新聞に載って知りました。
なんとお役所の官舎、京都地方裁判所長官舎だったのです。
戦前的な感覚で言えば、京都のお代官様ですから、それも良いでしょうが、今の感覚から云ってアナクロニズムも良いところ。
そして其の膨大な維持費を含め、とうとうやり玉に上がって国有財産放出となりました。
そこまでは良いのですが折角御所の前で、些か痛んではいても全く押しもされもしない格式ある和風建築。
マンションか何かに化けたら元も子もないと思っていたら、なんとお向かいの平安女学院さんが購入されたとのこと。
それなら先ずは一安心、大日如来の海外流出阻止と同じくらいに偉大で慶賀すべき事かと思います。
で、そこの桜を撮ってから北に向かい、御苑の今出川より、旧近衛邸跡の糸桜。
私の知る限りでは最も豊かで美しく気品があるあの糸桜の所です。
此処には十本ばかりが幾つかの固まりになっているのですが、殆どが今満開。
ただ不思議なことに其の中心に座っている、私が極めつけるところの小野小町だけは、どうしたことか未だ蕾でした。
以上の桜達、ブログ:ノルマ!の方にも勿論載せますが、何しろ向こうは毎日アップのノルマがあって、もののない時は文字通りあっぷあっぷするのですが、桜を追っかけ出すと今度はラッシュです。
それで暇なこちらをお借りして?出来るだけリアルタイムに掲載するべく此処に載せる次第です。(こちらが先行します)
写真は同じ時に撮ったものですが、勿論同じ写真は使いません。
ただモデルもカメラマンも一緒ですから大同小異です。
府庁の中庭
地裁所長官舎
京都御苑近衛邸跡
お仕舞いに一つ、藪椿。
近衛邸の池の傍らにある高さ4,5m程の木ですが、華やかな糸桜の横にいて、何とも言えない美しさを対照させています。
「椿はやっぱり藪椿ね」と、初老のご婦人が呟いていはりました。